熊野先生とマクレオッド先生のコメントを読んで
DOI:
https://doi.org/10.14713/pcsp.v11i4.1937Keywords:
描画, 統合的心理療法, 日本人のクライエント, 治療的コミュニケーション, 治療関係, パーソナリティ障害Abstract
二人の国内外の先生のコメントを拝読し,改めて本ケースについて,そして心理療法の基本について再考する機会をいただけたことを深く感謝したい。いずれの指定討論者も本事例におけるセラピストのありかた,クライエントとのかかわり,クライエントとクライエントの世界の理解,描画の使用,そして文化の伝承という深遠なテーマを取り上げ,Mr. Rの事例を通した対話を通してさまざまな貴重な示唆をくださった。熊野先生のコメントのうち,事実をどのようにアセスメントしたのか,どのような理由から描画を導入したのか,ということについてのコメントに答えた。マクレオッド先生のコメントのうち,セラピストの基本的姿勢としてのプレゼンス,セラピイの目的,スーパーヴィジョン,相互似顔絵法の導入の経緯とその手法の着想の背景,クライエントのアタッチメントに関するアセスメント,について答え,最後に筆者の考える心理療法の原則を示して結びとした。
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